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執筆者の写真スージー

※ネタバレ注意【高木さん】ゲッサン2020年2月号、高木さん1本目の感想

更新日:2020年3月2日


 1月11日は待ちに待ったゲッサン発売日!ということで『からかい上手の高木さん』と、特別出張掲載の『からかい上手の元高木さん』の感想について好き勝手に述べていきます!


※大いにネタバレしているので、まだゲッサンを読んでいない方はバックしてくださいね!
















 

 今回も安定の2本掲載でした。本当に月に一度のお楽しみですね。


 さて、今回はいつもと様子がちょっと違い2本とも北条さんが登場しており、2本目に関してはほぼ北条さんと浜口だけのやり取りで構成されている珍しい回でした。高木さん好きな僕としてはちょっぴり残念ですが、それでもいつもと違う高木さんの表情や心情が読み取れてニヤニヤしてしまう回でした。北条さんも美人さんでニヤニヤしちゃいますしね!






 まずは1本目の「相談」から。1ページ目から「おっ!?」と思わせるキャラの絡みにいきなりテンションが上がりました。読んだ方はもちろんわかると思いますが西片と北条さんですね。こういう日頃絡みの無いキャラのやりとりってメッチャ好きです!同じような意味で西片と鷹川すみれちゃんの絡みも見てみたいものですね!



 いきなり話が逸れましたが、今回は北条さんのキャラクター性にかなりスポットが当たっている回で読んでいて新鮮な感じがしました。以前高木さんが真野ちゃんの相談(惚気?)を受けている回で西片が合流したことがありましたが、今回は西片と北条さんの二人のみ。西片が高木さん以外の女子と接するとどんな感じなのかというのは『からかい上手の高木さん』という話を深く楽しむ上ではとても重要なことだと思っています。今回の北条さんや前回の真野ちゃんとのやりとりを見る限り、高木さんにからかわれているときのように過剰に恥ずかしがったりしないということが見受けられます。ただこれも、話の内容が高木さんになると例外で照れたり、やたら気丈に振舞ったり(強がったり)する傾向があると思います。

 今回個人的に西片の好きな表情は6ページの浜口の欲しいそうな物を伝えるとき表情です。高木さんと話すときとは違うちょっとローテンションな感じの落ち着いた西片の表情はレアな感じがしました。淡々と伝えるところもいいですね!ギャップがいいみたいな?




 そして肝心の北条さんですが、なんというか大人と子供を使い分けると言いますか、質問をするときのクールな大人びた表情と、西片に言い訳したり西片の答えを聞いて嬉しくて笑顔を綻ばせるところのギャップがメチャクチャ可愛い!美人とクールさを兼ね備えた北条さんが女子の中でも男子から人気があるのは納得ですね。高木さんとはジャンルが違う可愛さは漫画の世界観の均衡が保たれていて好きです。




 北条さんの好きなシーンはいろいろありますが、今回は照れ顔からの言い訳からのはにかむという一連の流れですね!浜口の好きな物を聞き出すことに意識が向きすぎてて上手く伝えることができないところが年頃の女の子っぽくてメッチャ好きです。北条さんもちゃんと年相応の女の子なんだなぁと垣間見ることができるところ、いいですね。あと5ページの浜口のセリフは笑いましたw辛辣w直球w

 でもそれでも好きな女の子の手作り料理というのはやっぱり惹かれます。男の子からしたら「自分のために作ってくれた」という事実そのものが嬉しいですからね。将来高木さんの手料理を食べる西片……羨ましすぎる……!

 あと好きなシーンは6ページのはにかむ表情と、7ページのちゃんとお礼を言う姿ですね。山本崇一朗先生の作品はこういう細かいところも描写するところが好きです。






 さて、北条さんと秘密の相談を終えた高木さんとの帰り道。冒頭から北条さんと話す姿を目撃しているとはさすが高木さん。ほんのりと話の内容を聞こうとする高木さんと、北条さんとの約束もあり話を濁す西片。西片は別にウソはついているわけではないし、悪意があって隠しているわけでもないので高木さんも強引に聞き出そうとはしませんね。高木さんのそういうところ、すごく好きです。

 しかしながら高木さんには西片のことはなんでもお見通しということで今回もしっかりと心を読んじゃいます。いつも通り焦る西片。でもそこは約束を守る男西片。相手が高木さんであろうと簡単にばらすことはしません。そんな西片を眺め、ちょっと間があったあとの相槌。そしてもう一つ間を空けて一考しながらアンニュイな表情を浮かべる高木さん。ここ『高木さん』という作品の中でもかなり珍しいシーンですね。

 このとき高木さんが何を考えているか。挙げられる点はいくつかあります。





・はっきりと話してくれない西片にモヤモヤしている心。

・どうやって話してもらおうかと黙考する姿。

・この状況を逆に利用して西片をからかってやろうとするイタズラ心。

・西片が北条さんと何を話したかはわかっているけれど、やっぱり西片の口から直接聞きたいという思い。

・ほんのちょっぴり見え隠れする乙女心。

・はたまたほんのりとした嫉妬心?





 どれが正解かはわかりませんし、正解は作者である山本先生の中にしかありません。でもワンシーンでこうやっていろんなことを考えられるというのは『高木さん』という作品の表情の機微がそうさせるのではないかと思います。高木さんと西片の心情に思いを馳せるのも、この作品の楽しみ方の一つなのではないかと思います。少なからず僕はそうです!笑





 さて、ここから高木さんは方向転換します。西片の欲しいプレゼントを聞く。しかし話をぼかします。参考にしたいと言っておきながらその視線は西片に向いていません。いつもの高木さんならここで西片に距離を詰め、顔を寄せることで西片を照れさせ、「高木さんはオレにプレゼントをくれるのか……!?」といった感じにからかってくるのがセオリーですが、ここではそんな直球なからかいは仕掛けてきません。攻めの高木さんではなく、引きの高木さんですね。

 そして以前「編み物」回であったような流れでブラフを狙うのかと思いきや、そうではない。さて、ここでも珍しいシーンが入ります。西片のモノローグですね。

 西片のモノローグは稀に挿入されることがあります。しかしここでのモノローグはかなり特殊なものです。普段ならモヤモヤ吹き出しや、この話の10、12ページあたりでも登場している中心線?のモノローグが主体です。(他にも「高木さんめ」とモノローグで叫んでいるところとか。)

 が、ここでは珍しい四角カッコで閉じられたモノローグ。間違いなく意味があるのが見て取れます。いつもの西片と違うモノローグ。いつもの西片と違う心情。答えはやっぱり山本先生しか知り得ませんが、いろんな想像ができてすごくいいですね。モノローグで心情を使い分けるのもさすがは山本先生!の一言です。




 高木さんの質問に心を揺さぶられた13ページの西片の反応。ここで西片の心臓が平常ではいられない様がありありと伝わってきます。高木さんに目線も向けず、前だけを凝視しての言葉。これは本当に、この言葉しか出てこなかったんだと思います。プレゼントを考える心の余裕の無さ。そんなことよりももっと大事なことを考えているんじゃなかなーと思うと西片の心がどんどん高木さんに引き寄せられているのが伝わってきます。

 高木さんがプレゼントを上げる相手が誰なのか。読んでる僕も西片と一緒にドキドキしながら夢中になって読み進め……!





 からの14ページのネタばらし!!







 あーもー高木さん可愛いなあああああああああああああああああああ!!!!!!!

 高木さんめーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!







 ってなりますよね!

 それと同時に「西片めー!羨ましいぞこんにゃろー!」ってなっちゃいますね!笑




 でもやっぱり高木さんのこうやって西片に顔を近づけて上目遣いで見つめる姿、とんでもなく可愛いです。心なしか高木さんの茶色の髪も楽しげに揺れ動いているように見えます。もう来年のことを見据えてる高木さん。西片のこと好きすぎですね!15ページ上の高木さんもとっても可愛い!っていうか西片本人に欲しいものを聞く高木さんすごすぎない!?こんなことされたら勘違いしちゃうよ!?いや、勘違いじゃないからいいのか!そっか!





 テンションが爆上げする展開でしたが、そしてまたモノローグ。西片の裏表無い本心のモノローグ。この「なぜか」を理解する日はそう遠くないのかもしれませんね。でも現時点ではわかっていない。この一歩進んで一歩下がる、一進一退のからかい攻防戦がやはり『からかい上手の高木さん』という作品の真髄なのではないかと思います。




 そして最終16ページの高木さんのセリフ。「高木さん尊すぎでしょ……」と思ってしまいました。いつもの『からかい』とはちょっとだけ違う『いじわる』この言葉の意味は読者はみんな理解しているけれど、西片だけはまだわからないみたいですね。この言葉のニュアンスに込められた意味。やっぱりこの作品最高だなぁ……と。思い知らされる最高の回でした!





 読者が見たかった「高木さんの乙女心」と、山本先生の描きたいものが合致していたのならば最高ですね!最近原作でも尊さに全ブリした破壊力がすごい回が頻出していますが、今回のこの話も巻を代表するような尊さに溢れた素晴らしい回でした!





 本当は2本目の「チョコ」回も書きたかったんですが長くなってしまったので一旦ここで終わらせていただきます!



 次回、北条さんの可愛さ、美人さ、乙女っぽさを語りますね!





※この駄文は全て僕の妄想です!間に受けないでくださいね!笑







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