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執筆者の写真スージー

※ネタバレ注意【高木さん】からかい上手の高木さん、ゲッサン2020年4月号の感想

 最近いろいろと忙しくてすっごく遅れてしまいましたが、月に一度のお楽しみ! 聖書(ゲッサン)の「からかい上手の高木さん」の感想を綴っていきます!


 今回なんと、アニメには登場しなかった新聖地が! そこらへんもお楽しみに!


※とんでもなくネタバレしているので、まだゲッサンを読んでいない方はバックしてくださいね!














 

 さぁ、今回のお話はツイッターでも担当さんがおっしゃっていた通り、いつもと違う変則編成でしたね!


 いつもは16ページの話を2話収録して32ページほど掲載されていますが、今回は違います! そして今回登場した新たな聖地も実際に行ってきましたので、それを含めて感想を綴っていきますね!



西片の思惑と高木さんの思惑

 今回の高木さんはセンターカラー!

 おしゃべりしながら楽しそうに階段を登る高木さんと西片! 西片の得意気な顔と、楽しそうな高木さんの表情がとても印象的な扉絵ですね。背景にたくさんの木々が描かれてるのも、実はこれもとあるところを再現されているのです。


 まずは中身を語っていきましょう。


 一コマめもカラーですね! あぁ、高木さんの髪の色使いがとても鮮やか……。高木さんのサラサラの髪は2020年のゲッサンでもとても丁寧に描かれていますよね。

 山本先生の塗り、好きです。



 冒頭、意気揚々と高木さんに声をかける西片。彼は彼女を寄り道に誘います。

 これ普通に誘っちゃってますけど、昔は高木さんに「一緒に帰らない?」と声をかけることすら赤面して、息を飲んで、勇気を出して誘っていましたね。『お誘い』回、最高ですよね。原作も好きですし、アニメの回も最高でしたよね……。

 と、お誘い回の話をしだすといつまでたっても本編にたどり着かないのでこの話は機会があればまた後日!


 西片のお誘いに高木さんも頷きます。あっさりと返事するあたり、一緒に帰ることがほぼ既定路線になってるのかなぁと読み取ることができますよね。一年生の頃と、二年生の今。二人の距離が確実に縮まっていることは容易に想像がつきます。


 そして二人は扉絵の階段の麓にやってきます。西片の「お誘い」の場所です。先に階段を上り始める西片を見て高木さんは何かを察したかのように声を上げます。スタスタと階段を上る二人。高木さんが階段の先にある「モノ」に興味津々です。とてもいい表情でこの上で待ち受ける「モノ」に期待しています。

 緊張の面持ちで高木さんにここに来たことがないかと確認します。この時点で西片が何かしら企んでいることがすぐにわかりますね。高木さんの「ないよ」という返事に一安心したのかその後二人の会話は弾んでいきます。



 階段を上りながらマンガの話に興じる高木さんと西片。ここのふたりの表情、最高じゃないですか? 高木さんも西片もメチャクチャ楽しそう。からかいが無くても普段の何気ない会話も十分に弾んでいますね。特に西片が高木さんにこんなにも全力の笑顔を向けるのって初めてじゃない? ってくらい最高の笑顔ですよね。西片かわいすぎない? マジかわいくない?


 止まらない会話の最中、高木さんはずっと頭にあったであろう思惑をぶつけます。それに対して西片はいつもの焦り具合。西片は西片で思惑がバレたんじゃないかという焦りですね。そしてとても大事な質問、


「なんか緊張してたりする?」


 高木さんの問いに西片は不思議そうな顔。


 そんな西片に、高木さんは自分が緊張していること伝えます。

 ここ、すっごい大事な伏線になってるですよね。


 高木さんの質問の意図がわからない西片は、なんで高木さんが緊張しているのかわかるはずもありません。そんな西片に一つ息をつきます。そして高木さんの緊張は解れました。いえ、消えたと言ったほうが正しいかもしれません。

 緊張が消えたときの表情。その表情は、僕は「やっぱり西片は西片だね」と言っているように受け取りました。少しずつ成長している二人の状況を打破して次へのステップアップになるかもしれない状況でしたが、やっぱり西片は良くも悪くも西片で、もう少し〝現状維持〟が続きそうだなぁと予感させる一コマだと思います。



 さて、高木さんは高木さんでいつものからかいモードに入ったわけですが、西片も西片でいつもの勝負モードに入ります。案の定といいますか、いつも通りといいますか、やっぱり西片だなーといいますか、階段で高木さんに積極的に話しかけていたのは勝負事から気を逸らすための作戦でした。

 勝利を確信する西片。階段の先で高木さんに心を奪われるとも知らずに……。





勝負の先にあったもの

 階段を上った先、二人は頂上に辿り着きます。


 待ち受けたのは大きな大きな岩、そして神様が住まわれる祠、見渡す限りの広大な海、そしてそこから見下ろす景色はたくさんの家屋や青々と茂る木々、悠然と佇む山々、二人のふるさと小豆島なのでしょう。


 広場のたもとに駆けていく高木さん。麓から吹き上げてくる爽やかな風が高木さんの髪を揺らします。涼しい風に高木さんも自然と笑顔がこぼれます。そしてそんな彼女に釘付けになる西片くん。高木さんに誘われるまま隣で一緒に広大な景色を眺めます。


 「いい眺めだねー」と投げかける高木さんに、頬を染めながら伏し目がちに頷く西片。

 そして高木さんのセリフ。



「この風景見せるためにつれてきてくれたの?」



 え!? 最高じゃね!? 何このシチュエーション!? もうこの先に待ち受けるのなんて告白しかないじゃん! 西片! 告っちゃえYO!!


 残念ながらいつもの調子で顔を紅くしながら否定します。もー西片ってばー! もー!


 そんな西片に高木さんは優しい笑顔で呟きます。

 「だと思った」

 このセリフもいいですよね。残念だと思う気持ちと同時に、もしかすると安堵の表情でもあるのかもしれません。〝現状維持〟が壊れてしまうことへの安堵だったり……?



 さて、意気揚々と勝負を仕掛けた西片でしたが、高木さんは即答で勝利を収めます。まさに瞬殺。さすがは高木さん。しかし今回はちゃんとからくりがありました。階段の段数が語呂合わせになっていたみたいです。


 そしてこの語呂合わせ、ここが有名スポットでもある理由でもありました。


 男女でここにくると付き合える噂。


 その噂、西片は当然初耳だったらしく顔を真っ赤にして驚きます。

 高木さんのセリフでもあるとおり、やっぱり西片が西片である所以ですよね。でもだからこそ高木さんがずっとずっとからかっていたくなる生まれ持った気質なんでしょうね。

 からかわれ気質!



 噂だけでは留まらず、ちゃんと願掛けの場でもあるここは祠の中にノートがあり、そこに名前を書くとずっと一緒にいられるみたいですね。

 これ実際の聖地でもやってくれたら嬉しいですね!笑


 完全勝利した高木さん。さっそく勝負の罰ゲームを提案します。

 「ノートに……」という高木さんの言葉に即反応する西片。今日も今日とて西片をいっぱいからかえた高木さんはいい笑顔。ひとしきりからかったあと高木さんはふと表情を戻して言いました。



「またここにこようよ」



 尊すぎませんかああああああああああああ!?

 最高すぎませんかあああああああああああ!?

 高木さんかわいすぎませんかああああああ!?


 照れながら言葉を濁す西片くん。高木さんが言っていた噂を思い出して赤面しますが、ここに高木さんを連れてきたのは事実。勝負に負けたのもあり西片くんに拒否権はないでしょうね。まぁ西片くんが拒否するとは思えませんがw

 そして高木さんはここに来るための口実、「景色がいい」から。これもいいですよね。あくまでも景色がいいから。噂とか関係なく。


 西片と一緒にまたこの景色を見たいから。


 すごくいいなぁと思いました。

 担当さんのコメントにもあるとおり、勝負よりも噂よりも大切なものが出来たということですね。



 今は〝約束〟だけど、これはいつかは大切な〝想い出〟になります。



 そう考えるだけでもすごく尊いと思います。






からかい上手の高木さんと重ね岩

 さて、今回の話もメチャクチャ尊かったですね!


 階段を上るときに言っていた高木さんの「緊張」。読み終わったあとに振り返ると、これすごくとんでもないセリフですよね。

 

 高木さんはここに男女でくると付き合える噂があると知っていた。だからもしかしたら西片がその噂を知っていて高木さんを誘ったかもしれない。だとすると階段を上った先に待つものは……。そして高木さんはポーカーフェイスながらも緊張を口にしていました。

 高木さんは「もしかすると……」を感じ取っていたのかもしれませんね。残念ながら天然な西片くんのおかげでそれは杞憂に終わってしまいましたが、この緊張を西片に直接伝えるというのは結構なことだと思います。


 なぜなら高木さんは



「西片がここで私に告白してくれるかも」



 と思っていたからですね。

 あともう一つピースがハマれば……! という重要な回だったように思います。何せ今回の話もとてつもなく面白かったです!




 さて、オマケですが、先日ちょうど小豆島へからかい上手の高木さんの聖地巡礼に行ったのですが、ちゃんとこの〝重ね岩〟にも行ってきました! 階段は残念ながら415段ではなく、348段くらいプラス山登り?みたいな感じでとても体力がいりましたw メッチャ息が上がっていい運動になりましたw



と、いうことで新聖地、重ね岩の写真を!








 本当に漫画にあるとおり岩が重なってて絶妙なバランスで保たれていました!

 祠っぽいものはありましたが、さすがにノートとかはなかったですねw


 またこの聖地巡礼旅行に関しては別に記事をあげようと思っていますのでお楽しみに!


 是非とも機会があったらここにも足を運んでみてください!



 さて、長くなってしまったので後半戦は需要があれば書こうかなーといった感じで終わりたいと思います。読んでいただきありがとうございました!





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