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執筆者の写真スージー

※ネタバレ注意【元高木さん】からかい上手の元高木さん127話、感想・レビュー

 今回も『からかい上手の元高木さん』の感想を綴っていきます! 今回は127話!

 ネタバレしまくるのでまだ読んでらっしゃらない方はバックでお願いします!


















 

 さて、今回は待ちに待った! 『ホワイトデー』回でした!


 今回の話! お父さんとお母さんのちーを想う気持ちがすごく描かれています!


 さて、本家高木さんにしろ、元高木さんにしろバレンタインデーは神回しかありません! っていうか高木さんという作品の性質上どうやって高木さんが西片にチョコを渡すのかというのは毎度毎度ドキドキさせられますね! しかも「からかい」というフィルターを通して渡されるチョコはもちろん高木さんの想いも込められているので、渡す方法ひとつで物語を大きく左右しかねない重大イベントです!



 実際に本家高木さんでも他の漫画とは比べものにならないくらい多種多様な渡し方が描かれています。それらは高木さんの単行本や山本先生のTwitterでチェックしてくださいね。



 さて、そんな重要イベントを終えた後の更なる大イベント。それが、



ホワイトデーです!





見つけ上手のちーちゃん


 今回、西片お父さん、柄にもなく(?)とっても男前なことをやります! 意気揚々と帰路に着くお父さん。その手に持っているのはオシャレな紙袋。そしてその中身は……。



 と、さっそく1ページ目から見つかってますよお父さん!! 展開が早すぎるし読めすぎて笑いましたw 素晴らしいスピード感とコマ割りですねw


 バレンタインデーにお母さんからもらったサプライズチョコのお返しを用意して物置に隠していたお父さんでしたが、まんまとちーちゃんに見つかってしまいました。お父さん。こういうのは見つからないように高いところに隠すのが鉄則ですよ!


 一方チョコが入った箱を見つけたちーちゃんはルンルン気分。本家高木さんで西片からお土産をもらい、うれしそうに抱え込む高木さんを彷彿とさせる構図はまさにスピンオフの鑑。こういうところでリスペクトが見え隠れするのも元高木さんの素晴らしい点ですね。



 案の定夜になって頭を抱えるお父さん。お母さんとちーちゃんに用意していた「おかえし」のチョコは無事渡せたものの本命のサプライズチョコが見当たらず苦悩します。

 ここ、ちゃんとお礼を言うお母さんかわいい。もっと言うと3ページ目の真ん中右側のお父さんを見つめるお母さんかわいい。


 お父さん内心ではかなり焦ってますね。せっかくのサプライズが台無しですし、お返しができない……。これはチョコのお返しともう一つ、からかいのお返しですね。


 そして名探偵お父さん閃きます。

 ちーちゃんの夜ご飯の言動をお母さんに尋ねます。どうやらちーちゃんは晩ご飯を残さず最後まで美味しく食べたようです。



 エライー! ちーちゃんエライー! かわいいー!


 そしてリビングをあとにするお父さん。不思議そうな顔で見送るお母さん。もうこのときには気付いていたみたいですね。さすが名探偵お母さん。お父さんのこともちーちゃんのことも全部お見通しです。



 寝室でぐっすり眠るちーちゃん。そんなちーちゃんの横で何やらゴソゴソと捜しものをするお父さん。名探偵お父さん、ちーちゃんがちゃんと晩ご飯を食べたということはみつけた「おかえし」を食べていないという推測を立てます。そしてお父さんの読みは大当たりします。ちーちゃんは寝室にお母さんへのお返しを隠していました。いつもちーちゃんにからかわれてしまうお父さんですが、ちゃんとちーちゃんのことをわかっていますね。






ちーちゃんが欲しかったモノ

 無事お返しを見つけたお父さん。安堵したのも束の間、背後に忍び寄る甘い影が……。


 影の正体はもちろんお母さんでした。ここ、本家で西片が高木さんに遭遇し、100%片想いをカバンに隠すシーンに似ていますよね! ここでも本家リスペクトが垣間見えます。

 大事な大事なサプライズのお返しがバレてしまって動揺するお父さん。どうやらお父さんの質問でお母さんはすぐに察してしまったようです。さすがお母さん。お父さんの心を読んでいますね。……ここでは読んでいるというか長年連れ添った結果とでも言いましょうか。


 そしてお母さんはイジワルな質問をします。


「それ、くれるの?」と


 すぐに逡巡するお父さん。頭の中の天秤にかけるのは



『お母さんへのからかい(サプライズ)』と『ちーちゃんの笑顔』でしょうか



 答えは明白でした。


「ちーに見つかった時点で負け」。そう思ったお父さんが選んだのは、



 我が子の笑顔でした。



 そしてお母さんも笑顔で頷きます。まるで初めからそう答えるのを期待していたかのような柔らかい表情で。


 お母さんは、ちーの笑顔を優先するお父さんのことが大好きなんだと思います。



 でもお母さんもやっぱり女心といいますか、からかい心といいますか、お父さんからの〝おかえし〟はやっぱり欲しいみたいで「サプライズ、楽しみにしてるね」との言葉。もう完全にバレッバレなのでサプライズは厳しいですが、どんなカタチであれお父さんからのプレゼントは今でもすごく嬉しいんだと思います。




 が!



 これで終わらないのが元高木さん! いや、正直ここで終わって「あぁ……今回も尊かった……」となっても問題ないですが、もう一展開繰り広げられます。


 お父さんとお母さんの声に起きた寝ぼすけちーちゃん。夢か現か一言寝言を呟きます。そして再び夢の中へ……。


 どうやらちーちゃんが欲しかったのは、キレイに装飾された箱だったみたいですね。


 ちーちゃんはいろんなお出かけさきで石を拾っては思い出とリンクさせて大切にしている純粋な子ですので、今回のこの箱もちーちゃんにとってのかけがえのない思い出になるかもしれませんね。



 そんなこんなでお父さんのサプライズは無事お母さんに届くことになりましたとさ。

 めでたしめでたし!




 さすがのホワイトデー回! 期待通りの素晴らしいお話でした! これはもう来年のバレンタインデー&ホワイトデーも楽しみですね!!


 っていうか来年もまた読みたいという願望も添えておきます!(『恋に恋するユカリちゃん』の連載終了を知ったあとに書いているので……)



 と、いうことで今回は



尊さ度    ★★★★☆

からかい度  ★★★☆☆

サプライズ度 ★★★★★



 って感じで!


 ここまで読んでいただきありがとうございましたっ!





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