今回も恒例の『からかい上手の元高木さん』の感想を綴っていきます!
ネタバレしまくるのでまだ読んでらっしゃらない方はバックでお願いします!
元高木さん125話は「手つなぎ」回でした!
「手つなぎ」というワードは原作でも、そしてアニメ2期でも大原ゆい子さんの曲「ゼロセンチメートル」でもあるように重要な言葉です。なのでとても期待が高まる回ですが……もう期待通りの回でした!
それではいつも通りストーリーをなぞりながら感想を語っていきます!
積極的なお父さん
今回は家の外、買い物帰りのエピソードですね。
仲良く家族三人で帰る最中、突然お父さんがお母さんにピトッとくっつきます。この瞬間、「おおぉ! お父さん積極的!?」と思ったのは僕だけではないはず……。多分w
しかしながらお父さんがお母さんに寄り添った理由はそういう系ではありませんでしたw
道行くおじいさんとおばあさんに道を譲るため。お父さんの優しさがしっかりと描かれていますね。こういう何気ない気遣いができるのは昔も今も変わらないですね。西片ホントかっこいい。
通りすがりの老夫婦を微笑みながら見送るお母さん。何かを見つけて幸せそうに見つめます。どうやらお年寄りの夫婦が手を繋いでいたことに感化されたみたいですね!
「私たちもああなれたらいいね」と話しかけるお母さん。それに対してのお父さんの答え。
「……なるんじゃない?」
完璧じゃない!? この答え最高じゃない!?
照れながら、そして視線を逸らしながら答える姿、尊すぎない!? えげつなくない!? やばすぎない!?
いや、これぞ西片が西片である所以的な!
中学生の西片だったら「そ、そんなわけないだろ!」と答えたり、付き合ってる状態の西片なら恥ずかしすぎて「さ、さぁ……」と答えるんじゃないかなーと妄想したりするところですが、大人になって結婚してお父さんになった西片ははぐらかしません! お父さん最高! 素直な西片マジでかっこいい! 以前あった「クリティカル」回でも結婚したお父さんは恥ずかしさにかまけて答えをはぐらかしたり、否定しないところが本当に素敵です!
このシーンマジで感動しましたw
手を繋ぎたいお父さん
お母さんの言葉に触発されたお父さんは純粋に「手を繋ぎたい」という願望に駆られます。
メッチャいいですよね! お父さんからお母さんに、高木さんに触れたいと思っているシーンって本当にごく稀だと思います! お母さんの髪に触れる回もありましたが、あれもお母さんの背中にからかいを仕込むためだったし、クリスマスにも寝ているお母さんにキスをしようかするまいかを悩んだ挙句結局未遂で終わってしまったこともあるので、お父さんが自発的に「手を繋ぎたい」と思うシーンはマジでレアなので「おおぉ!」と思いました!
しかしながらお父さん、両手いっぱいの買い物袋のせいで手を繋げません。こんなときに限ってー! 買い物袋さんめー! みたいな感じですがそこはお父さん、日頃の筋トレの成果を発揮します。重量感のある買い物袋を片手に二つ。ズッシリと重みが片方にのしかかります。一瞬重みに戸惑うお父さんですが、お父さんの筋肉が勝利します! やったね!笑
そしてクールな一言。「荷物、持とうか?」
この一言、結構重要ですよ! 作品として、というよりも、リアルとして!笑
例えばリアル彼女が、リアル奥さんが重い荷物を持ってる時とかこういう言葉かけるのってメッチャ重要ですから! 覚えておいて損はないですよ!笑
しかしながら断るお母さん。さすがに重い買い物袋三つはお父さんにも酷ですもんねー(棒)
このときからからかいの算段を考えているんでしょうねw でも、からかいたいという悪い癖と、手を繋ぎたいという本音が入り混じる「うーん」だとしたらメッチャ尊くないですか? だってお父さんが「手を繋ぎたい」と思わせるように仕掛けたのはお母さん本人! 老夫婦を見て手を繋ぎたいと思ったのは多分お母さんが最初なんじゃないでしょうか!?
あ、話は逸れますが、お父さんはお母さんの買い物袋を持ってあげることで手を繋ごうと画策していましたが、そしたら今度はお父さんの両手が買い物袋で塞がっちゃうんじゃないかなーと思ったり。もしや片手に三つ買い物袋持って手を繋ぐつもりだったんですかね? お父さんワイルドすぎ!笑 でも体育教師のお父さんならできそう! でもそのうちやっぱりしんどくなっちゃいそう!w
でも、お母さんならお父さんがキツイのを察した時点で同じような展開に持っていくんでしょうねぇ。もーお母さんってばからかい上手ー!
やっぱりお母さんも手を繋ぎたい
粘り強くお母さんと手をつなごうとするお父さんですが、二度断られてしまって勢いを削がれてしまいました。確かに直接「お母さんと手を繋ぎたいから」という理由を述べていないので、お父さんの本心はお母さんには伝わっていません。言葉では。
なのでここで引き下がればお父さんの本心はわからず、お母さんの荷物を持ちたかっただけで終わることができます。
しかしお母さんはそんな意図もぜーんぶわかってて、心を読んだ上で提案します。
「一緒に持ってよ」と。
お母さんは全部まるっとお見通しでしたとさw
案の定お母さんに弄ばれたお父さんはぐぬぬ顔。でも嬉しそうなお母さんの表情がお父さんと手を繋げた喜びを物語っています。
しかし! 今回はダメ押しのアシストが!!
お父さんとは反対の手で手を繋いでいるちーちゃんの最後の言葉。
「あたたたくなった」
ん!? やばない!? え!? やばない!?
原作でもあったようにひんやりとしてスベスベした高木さんの手。ずっと手を繋いでいたちーちゃんだけが知っているその温度。その些細な変化を感じられるのもまたちーちゃんだけです。そのちーちゃんが言う「あたたたくなった」の意味。それはもう皆さんご存知ですよね?
メッチャ尊いやん!!
嬉しさを温度で表現するあたりも最高に風情があって素晴らしいです!
そしてちーちゃんの言葉に対するお母さんのセリフ「春が近いねー」。
あーもうだめ。尊さの化身。幸せのビックバン。侘びと寂びの精神。日本に生まれてよかった。
まとめ
最後よくわかんない感じになりましたが、何が言いたいかと言うと!
今週も神でした。
ということにほかなりませんねw
手を繋ぐ。所謂二人の距離が「ゼロセンチメートル」になる行為。アニメ2期のラストで高木さんの一つの願いが叶った行為はとてつもなく素晴らしく、シチュエーションも相まって感動し涙を流した方も多いと思います。
時を経て、大人になり、結婚したふたりの距離は紛れもなくゼロセンチメートルであり、ちーちゃんが生まれた今も尚「私たちもああなれたらいいね」と言葉にするお母さん。そしてそれに対して「なるんじゃない?」と返すお父さん。
二人の間を邪魔するものなどなにもありません。
本当に、いつまでも、いつまでも西片家を見守っていたくなる、最高の回でした!
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